【社長の風水】第四回「気」とは何か?
▼そもそも「風水」とは、「気」とは何ぞや。
風水は、気をコントロールする学問です。会社で言えば、それで快適な空間
を作り出す。そうすると社員はイキイキとし、仕事の効率は上がり、売上も
右肩上がり、すなわち会社の全体的な運も自然とアップする。というような
プラスの連鎖反応、好循環を作り出すことが目的です。
「なるほどね、気を良くするのか。」
「んんん? で、『気』って何やねん。」
ということですね。確かにかなり、言葉にし難いものです。
作家の五木寛之さんが、ある著書の中で次のように述べています。
「気」というものの存在について、私はあまり真剣に考えたことがない。
いまでもそうである。
しかし、見えないから「気」は存在しない、などと考えたことは一度も
なかった。
また科学的に証明されないから「気」はありえないと考えたこともない。
むしろ実験によってその存在が確認されるような「気」なら、それほど
興味もおぼえなかっただろうと思う。
「気」は見えないから面白いのである。
科学的に計測される程度の「気」は、手にとって遊べるオモチャのような
ものだ。
(以上「気の発見」より引用)
正直、わたくしも「気」については未だによくわかりません。感じること
もできずにいます。でも、存在しない理由は全く見当たらないのです。
五木さんが言われるように、科学で解明できるような「気」でしたら、それ
を使いこなすことによる効果も、たかが知れているでしょう。だって、この
世の中で、科学で解明できていることなんて、ほんの数%でしょう?逆にい
えば、わかっていないことのほうが圧倒的に多いんです。
それならば、たとえ目に見えなくても、四千年もの間、研究され続けてきた
その事実、また四千年もの間、廃れなかった事実を信じたほうが、賢明だと
思ったんですよ。たとえまだ統計学上のデータでしかないとしても。
それが、オフィスに風水を!というこの仕事を始めるきっかけのひとつで
あります。
▼オフィスの「気」
気は、どこにも存在しますから、あなたのオフィスにもあります。でも、
見えない。わたくしも同じです。でも、何となくわかる部分はいろいろと
あるはずなんです。そう思ってないだけでね。
自分でわかる範囲から、調整をしていけばいいのです。それも立派な風水
です。何も、風水師の言うことだけが、風水ではないんですね。
例えば、オフィスの雰囲気を変えてみる。「雰囲気」も立派な「気」です。
オフィスの雰囲気や、あなたのファッションの雰囲気。髪型のような、ピン
ポイントの雰囲気でも、十分な変化です。それが多くの人にとって「良い」
印象となったならば、もう完全に大成功です。
場が和み、プラスの雰囲気になったら、間違いなく「気」は良くなっている
はずなんです。見えないですけどね。
まだまだあるでしょう?「気分」「元気」「ヤル気」などなど、「気」は
そこら中に転がっています。今日は気分がいい?最高じゃないですか。社長
の良い気分は、きっと部下のみなさんにも伝わっていますよ。それだけでも
十分、社内の「気」を高めていることになります。
だからこの「気」というもの、大袈裟に考えず、最初はこのあたりから、
軽く始めてみればいいと思いますよ。大きな意味での風水を、考えてまいり
ましょう。目的は、ひとつです!商売繁盛!