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イヤシロチの発見

イヤシロチの発見

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太平洋戦争中、陸軍の命を受け中国大陸に渡った物理学者の楢崎皐月博士は、実験のための溶鉱炉を使い、鉄を製造していたところ、材料も技術も全く同じ条件であるにもかかわらず、生産する場所により製品の質に著しい違いがあることに気がつきました。
ある場所の製品はいつも優秀なのですが、ある場所のものはいつも不揃いで不良品が多く出るのです。
いくら検討しても、資材も方法も変わらないので、なぜかと不思議に思っていたのですが、ある日ふと、土地に原因があるのではないかと気が付きました。
楢崎博士は土地にもし「良し悪し」があるのならそれは科学的に測定できるのではないか、もしかすると、電気的に測定が可能なのでは?と予測したのです。

帰国後、楢崎博士は、統計的手法で、日本全国の土地12000ヶ所以上を任意に抽出して、実地調査をしました。 調査した土地の平均面積は、1カ所あたり1アールでした。

その結果、博士は土地の良し悪しについて、次の3種類に分類しました。
1.優勢生育地帯(15%)・・・地表層は還元電流を示し、電流方向は全て上から下で、電流値も高い。植物生育は極めて良好で、その場所の物質には耐久性がある。
2.標準生育地帯(55%)・・・地表層に酸化電流と還元電流の小区画が混在。電流方向もまちまちで、電流値は小さい。
3.劣勢生育地帯(30%)・・・地表層のほとんどが酸化電流で、方向は下から上となる。植物育成は不能または不良で、ものが腐りやすく、壊れやすい。

もうおわかりですね。
1がイヤシロチです。ここは、人にとっても健康的に過ごせる土地で、実際に、病人はほとんどいなかったというレポートが残されています。
逆に、3はケカレチといい、イヤシロチとは反対の結果が出ています。

assisted by 近代図案