福禄寿について
縁起物のおはなし。
日本では福禄寿といえば七福神のひとりとして有名ですが、これは中国から日本に入ってから、民間信仰のなかで変化していったもの。向こうではいささか事情が違います。
中国人の3大願望(日本人も同じだとは思いますが)である、幸運「福」、富「禄」、長生「寿」をそれぞれ司る、福星、禄星、寿星の「三星」を指す言葉なのです。
つまり、三人います!
イメージはこんな感じです。(中国の映画から:左より福禄寿の順)
日本でいう福禄寿は、背の低い、頭の長いおじいさんですから、寿星のことを言っているようですね。
中国の福禄寿は、「三星神」ともいい、新年を祝うときに飾る「年画」の代表的な縁起物の図案、「三星高照」のモチーフとして古来より親しまれています。
次回からひとつずつ(ひとりずつ?)、説明することにいたします。