キトラ古墳の白虎について
2006年5月12日より、修復中の奈良県キトラ古墳の有名な壁画の一部、「白虎」が一般公開されます。
そこで、今回は風水と四神について少しお話しましょう。
風水の基本的な考えの中に、四神(中央の黄蛇もしくは麒麟を加えて五霊とも)があります。
これは、東西南北のそれぞれに、聖獣を守り神としてあてはめて、人間が活動していく中で、ベストな「状態」は何か?を教えてくれるものです。
では、ひとつひとつその意味合いを見てみることにします。。
北(背後)には亀(玄武)がいます。背後にどっしりとした物を配置する安定かつ完全な状態を指し、後方からの攻撃に対する不安を解消してくれます。
(人間は、背後から何かが迫り来る不安を、本能的に持っているのです。)
インテリアで言えば、壁や、ついたてになります。
南(前方)には鳳凰(朱雀)がおり、わたしたちに、高い視点からの豊かな情報や、その美しさから大いにインスピレーションを与えます。
これは、わたしたちの前方には、広いスペースが必要なことを示唆してくれます。例えば壁に向かって仕事をするのは、基本的にはクリエイティブさを発揮しにくいと考えます。
東(左側)には竜(青龍)がいます。竜もまた遠くを見渡すことが出来ますが、同時に重要な決定を下す賢さのシンボルでもあります。
インテリアに応用するならば、あなたの左側にタンスや本棚など、背の高い家具を配置するということになります。
西(右側)には虎(白虎)が控えています。攻撃にも防御にも優れますが、いつも姿勢を低くして身構えています。
自分の右側には、この虎のように、サイドテーブルや収納ボックスなど、背の低い家具を配置することで、利便性と安定を得られます。
右はわたしたちの多くの利き腕ですね。
以上、自分のまわりのインテリアに例えて書いてみましたが、規模が大きくなれば、家とその周辺状況、都市とその周辺の地形に例えることになります。非常にわかりやすく、興味深い理論ですね。
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