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香港風水大戦争

世界的に有名になった香港風水戦争とは?

香港の中心街に、ふたつの銀行があります。イギリス系の香港上海銀行と本土の中国銀行。
最大のライバル同士である2行が、新しいビルを建てる時に何をしたか。
そう、風水を取り入れました。

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最初に建てたのは香港上海銀行です。
世界的な建築家ノーマン・フォスターがコンペで勝利し、設計にあたりました。
当然、風水師のアドバイスも取り入れて、例えば1階は緩やかに蛇行する公共の通路にし、2階の受付に上るエスカレーターが8の字になっていたりと、気の流れを最適化する工夫が施されました。

で、後から新社屋を建てた中国銀行がえげつないです。
尖ったナイフの様なデザインで、その三角形の先は、香港上海銀行に向いており、攻撃的な気を常に送っています。風水では、尖ったものの先にあることは、精神を不安定にするとして、嫌われています。
ただ、中国銀行のビル、壁面にバッテンの模様がたくさんありますでしょう。あれは、風水でいうと良くないはずなんですが、何か別な意図があるのでしょうか。何か事情があるのかもしれませんね。

ちなみに、こちらのビルは、中国系アメリカ人建築家イ・ミン・ペイが、中国政府の指名で設計を担当しています。最初から風水やる気まんまんなわけですね。

さて、対抗策。
これに対して、香港上海銀行も、当然やられっぱなしではなく、対策を講じるわけです。

ビルのてっぺんに、大砲のような形のオブジェ(クレーン?)を付けた。
面白いですねぇ。かなり直接的です。悪い気をぶち込むというイメージなのでしょうか?

ただ、実際に見た人の話では、大砲?の先は、正確には中国銀行を向いてはいないとのことです。しかしながら、内部的には気を反射させる碑を置いたりして、かなりいろいろと調整をされているようですね。

いったい、どれだけお金がかかっていることやら。
日本人からしたら、信じられないことですが、彼らにとっては、第一優先の要素なのです。
さすがにわたくしも、大袈裟に思いますけど、多くの人間が働いている建物ですから、内包するエネルギーも莫大なものがあります。
それを考えると、過度な対策も、わからなくはないですけどね。

assisted by 近代図案