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太歳方とは

太歳方とは

わたくしの家の西北西寄りに、こんなお札が貼ってあります。
岩津先生にもらって何気なく貼ってあるんですが、調べましたらすごいお話で、ちょっと怖くなりましたので書いておきます。

風水で、犯してはならぬ地上の神として知られているものの1つに「太歳(たいさい)」があります。
太歳とは天体上の木星の事で、1年で干支を1つづつ(30度づつ)方位を移動し、12年で1周します。
「太歳」の方位に当たるのは その年の干支に当たる方位で、家の中心から見て太歳の方位に当たる方角の土を犯す、特に土木工事などをして太歳(=木星)の運行を妨げると、激しい祟りがあるとされています。

中国の宋の時代に書かれた「太平広記」に この太歳に関するこんな話があります。。。

『ある男が太歳の方位に当たっているとは知らず、土木工事を行った。 すると掘り返した土の中から”赤い肉のような菌のようなかたまりに無数の目が付いた奇妙な物体”を発掘してしまった。 驚いて眺めていると、道行く僧に「これは太歳だから元の場所に埋めもどし、土木工事を中止しなさい」と助言され、それに従ったがその男と家の者は1年のうちに全員死に絶えてしまった』

この赤い肉が太歳神自身と言うわけではなく、太歳の運行に合わせて土中を移動する化身であるとされていますが、もしこの太歳を掘り出してしまったら、鞭で百たたきすれば災厄から逃れられる、とか、食べると美味であるとかいう話も伝わっています。

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風水ではこの太歳の当たる方位「太歳方」に太歳牌や太歳符などの化殺道具を置いたりします。
太歳符の中央には「太歳○○年陸明星君到此鎭」ですとか「本年太歳星君到此鎭」と書いてあります。
「太歳星君がここ(本年の定位置)に来て鎮まるように」という意味です。うちにあるのは、この太歳符だったんですね。
風水上ではこの太歳の方位に向かって移転や土地に関する行い、土木工事、造作、増改築など土を犯す事を厳禁しています。「触らぬ神に祟りなし」状態ですね。ですから、太歳方にあたる方位は、なるたけその1年間いじらないことです。

ちなみに、日本の気学では、太歳神は木星(=木性)であるから、木の伐採や草刈り、破壊行為は厳禁だが、逆に木を植えたり、建築・造作・商取引・移転・結婚・従業員の雇用などは吉とされているようです。
元は、五行説、陰陽理論から始まっている両者ですが、違う部分も多いですね。わたくしは、気学や家相学というのは、奈良時代に伝わった古代の風水が、日本の政治や風土によって、変化してきたものと考えています。
よく知りませんので、まったく否定はしませんが、日本独自の都合で形作られているような気が、しないでもありません。

干支と太歳の方位は下記のとおりです。
卯、酉、午、子を東西南北とし、それぞれより30度づつの方角にあたります。

子年は・・・北
丑年は・・・東北偏北
寅年は・・・東北偏東
卯年は・・・東
辰年は・・・東南偏東
巳年は・・・東南偏南
午年は・・・南
未年は・・・西南偏南
申年は・・・西南偏西
酉年は・・・西
戌年は・・・西北偏西
亥年は・・・西北偏

が、それぞれ太歳方となります。

assisted by 近代図案