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美輪明宏さんと風水

人気あるんですよね。美輪さん。
各地の講演、トークショーは、満員御礼の大騒ぎみたいです。

実はわたくしも、美輪さんの本が好きで、読んだりしているんですが、風水のことも書かれていましたので、引用したいと思います。

とてもよく働くし、いい人なんだけれども、どうしても運の悪い人というのは、霊的な作用もあるけれども、逆にそれを応用する手もあるわけです。活用するという手ね。方位学でなんとかなった人もいます。

それから、私もこれは実際に使ったんだけれども、風水ってあるでしょう。それにこだわってふりまわされちゃいけないのね。

「こっちの方角に行っちゃいけない」といわれたから行きません、といって仕事をパーにしちゃったら、もうしようがないわけ。それはふりまわされているということ。悪いという方角でも行ってみて、悪いといわれたんだからその仕事はうまくいかないかもしれないけれども、仕事は仕事だから、現実にやらなきゃいけないものはやってみることですよ。やってみて、次にそれをチャラにするために、今度はいい方角へ方位をとり直せばいいのよ。いい方角へ行き直せばいいんです。

美輪明宏「人生ノート」より

このお話の中の風水とは、奇門遁甲(きもんとんこう)のことですね。奇門遁甲とは、凶を避け吉を呼ぶ未来転換術の意味で、外に出かける方位と動く際の時間の気の調和を図り、未来を良い方向に調整していく方法です。一般的に方位学ともいいます。いわゆる風水が「静」の気だとすれば、奇門遁甲は「動」の気をコントロールする学問です。

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続けて、こう書かれています。

風水や方位学をやるのであれば、いちおうの知識はないと。自分は何も知らないで、易者さんに見てもらえばいいというふうに、おいしいところだけ食べようとしたってむり。それは易者さんによってまちがった方法を教える人もいますからね。

それと、これは流派によって違うんです。流派によって、個人によって違いますから、それはデータをとってみることです。何人か見てもらって、いちばんのデータをとることがいい。それで風水とか方角とか方位学とか、それを活用して運勢を開いていく方法もあるんです。

姓名判断による名前の良し悪しというのもあります。これは風水ほどは強くないんです。もちろん、なるべくいい名前をつけるにこしたことはないんだけれどもね。

~美輪明宏「人生ノート」より


彼はもう、ちょっと超越しちゃってますので、言われることがかなりアバウトにきこえますけど、まっとうなことを書かれていると思います。特に風水や奇門遁甲、四柱推命といったものは、統計学と言う学問の中に位置しますから、こうしなきゃいけないという脅しや、煽りとは、本来は無縁の世界なのです。決定的な「ダメ」はなくて、いけない部分があったら、それは直せばそれでいい、そういうものなのです。

assisted by 近代図案