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双喜のシンボル

「喜」という字が二つ並んでいるマークについては、中華ドンブリの柄になっていたりするので、みなさんよくご存知かと思います。文字通り、喜びが2倍ということで、中国では風水に限らず縁起の良いシンボルになっています。

いま、風水ドットコムのダウンロードコーナーでは、これを元にした、夫婦円満にもってこいの絵を、ダウンロードしていただけます。

「双喜鴛鴦」(そうきえんおう) といい、こんな図案です。ご覧下さい。

sokienou_r_s.jpg

二連の「喜」の字は、文字通り二重の喜びとして、中国では特に縁起の良い字とされ、おめでたい席に欠かせないことは、よくご存知のことと思います。さらに、夫婦円満のシンボルであるつがいの鴛鴦(おしどり)や、多子多福の願いをかなえる花として親しまれている蓮、また富貴万代の発展を象徴する蔓を配置した、まさに子作り!に適した図案となっています。

さらっと書くとこういう解説になりますが、それぞれ深いいわれがあって、非常に興味深いです。

まず、おしどりですが、その夫婦仲の良いことは、こんなエピソードで語られます。その昔、猟師がつがいのおしどりのオスをしとめたところ、片割れのメスがあとをずっと付いて来る。気にせずにオスを料理し、鍋に入れて煮ていたところ、グラグラと煮立ったその鍋に、メスが飛び込んで来て死んだ。。。究極の夫婦愛を示すシンボル、それがおしどりです。

また、蓮ですが、実は蓮の花は女性器、その根であるレンコンは男性器をイメージしています。それが転じて多子多福のシンボルとなっているのです。仏教やヒンズー教では、しばしば図案に取り入れられる蓮ですが、そんな聖なる植物の代名詞的な蓮も、元は結構生々しい発想からきています。

最後に蔦ですが、これもそのまま、絡み合う男女のイメージです。それが発展して、永遠に栄える家のシンボルになっています。もしかして、DNAのらせん構造について、古代の中国人はなにか感じていたのかも知れませんね。

assisted by 近代図案